健康志向の世の中で運動することに関心が高まっているが、ウォーキングやランニングだけでなく、ライトユーザーにも登山をする人が増えてきている。そうした登山に関するレポートを、登山アプリ「YAMAP」を運営するヤマップがアプリのユーザー情報やアンケートを分析した「YAMAP登山レポート」を公開している。
それによると、まず2025年の1月~3月までによく登られた山は、東京都にある「高尾山(599.3m)」がダントツトップだった。各地域別にランキングが公開されているが、ヒートマップとランキング表とに相違があるため、どちらの結果が正しいのかわからないが、冬場に登られている山の傾向は見て取れる。

また、ゴールデンウィークの人の流れを人気の高かった「高野山(東京都)」「大山(神奈川県)」「筑波山(茨城県)」の可視化を行っており、関東近郊だけでなく全国から集まっていることがわかる。

続いて、アンケート調査による結果として、登山の頻度は「月に2回程度」がもっとも多く、「毎週」「月1回」が同程度の割合がいた。8割近い人が、月1回は登山をしているようだ。

登山にかかる費用として月額どれくらいかとの問いに、もっとも多かったのが1万円~2万円で、5000円~3万円未満という人で約7割強占めている。登る山や頻度によって金額は変わるだろうが、趣味としてはある程度お金をかけている印象だ。

また、登山前後の楽しみとしては、「温泉」や「地元の食」を楽しむ人が圧倒的に多く、「観光スポットを巡ったり」「お土産や記念品を購入」する人は、おそらく地方へ行った時に楽しむ感じだろう。逆に宿泊する人は時々を含めても4割り程度で、日帰り登山ができるレベルの山が好まれているようだ。

筆者は大山(神奈川県:1252m)にいきなり挑戦したことがあるが、中腹からのスタートにもかかわらず、帰りは足がガクガクでまともに歩けなかった。登山に興味が湧いている人は、こうした情報をもとに、体力や登山レベルに合わせて登る山を選定し、徐々にグッズや装備品を揃えて、よりレベルの高い山へ挑戦していくといいだろう。
出典:ヤマップ「YAMAP 登山レポート」より