こども家庭庁が発表した「熱中症による救急搬送人数」によると、搬送者のうちで子どもが占める割合がいちばん高くなるのが5月。まだそんなに暑くないと大人は思っても、体のつくりが異なる子どもには、すでに猛暑日が始まっている。子どもには子どものための特別な熱中症対策が必要だ。
サントリー食品インターナショナルは、2023年から子どもの熱中症対策に関する啓発活動「こども気温」プロジェクトを「GREEN DA・KA・RA」ブランドで実施している。今年は東京都と連携して、5月から環境省の「熱中症対策ポータル」で情報発信を行う予定だ。その活動の根拠になっているのが、2023年にサントリーがウェザーマップと共同で行った温度に関する調査の結果だ。子どもは身長が低いため、地表からの照り返しの影響を強く受ける。実験では、子どもの身長での気温は、大人より7度も高いことがわかった。これをサントリーは「こども気温」と呼んでいる。

つまり、気温が31度のときでも、子どもは38度に感じているということだ。2024年5月には猛暑日がなかったが、「子ども気温」の猛暑日は3日もあった。5〜9月の合計では、こども気温の猛暑日は大人の猛暑日の3倍にものぼっている。