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2025.05.23 11:00

傑出した人材を集め、全体で成長する。「企業群」という新たな連帯について語ろう

気鋭のプライベートエクイティファンドとして注目を集めるミダスキャピタル。代表パートナー・吉村英毅と4月より社外取締役に就任した大櫃直人の対話を通じ、同社のビジョンである“世界に冠たる企業群”の神髄に迫る。


数多くの実績から「伝説のバンカー」として名高い大櫃直人(写真左。以下、大櫃)が、ミダスキャピタルの社外取締役に就任した。このビッグニュースが業界から驚きと期待をもって受け入れられたのは、今年の4月のことだった。ミダスキャピタルは、いわゆるPE(プライベートエクイティ)ファンド。その主な目的は、未上場企業の株式の過半数を取得して経営に携わり、企業価値を高めることにある。しかし、同社には従来のPEファンドと大きく異なる特徴があると代表パートナーの吉村英毅(写真右。以下、吉村)は語る。

「私たちは外部資本を集めておらず、原則としてミダスキャピタル関係者のみが出資する権利をもっています。これによって期限を縛られることなく、中長期的なリターンの最大化を追求することができます。投資先企業が『群』を形成することで、1社だけでは到達が困難な高みを目指すことが可能となるのです」(吉村)

ミダスキャピタル代表パートナーの吉村英毅
ミダスキャピタル代表パートナーの吉村英毅

「世界に冠たる企業群を創る」というビジョンを掲げ、その規模を広げ続けるミダスキャピタル。今後の事業拡大を見据え、長年にわたり金融業界の最前線で活躍してきた大櫃を社外取締役として迎え入れた。自身もみずほフィナンシャルグループにてスタートアップ支援に尽力してきた大櫃。前職を勇退した際には、多くの企業からオファーが寄せられたという。そのなかから同社の社外取締役という道を選び取った理由は、金融人としての純粋な興味だった。

「一般的な企業においては、社内の多様性が成長を促す側面があります。一方で、ミダスキャピタルは確かな才能をもつメンバーだけで構成されている。優秀な人材を集める仕組みを整えた企業群が、どこまで殻を破って成長していけるのか。それを見届けたいという強い欲求がありました。同時に、新しい企業連携のロールモデルになりうる可能性を感じた。誤解を恐れずにいえば社会実験をするような気持ちでした」(大櫃)

単なる出資を超えた
信頼を築くことが重要

吉村が仲間を集める際に重視しているのは、その人物の「傑出性」だという。ビジネスにおける実績のみならず、人格についてもリスペクトできることが決め手になる。

「大きな目標を達成するためには、ともに信頼し合って長期にわたって歩んでいけるメンバーを集めることが不可欠です。そうした思いから、当社は紹介によってコアメンバーの輪を広げてきました。また、従来のPEファンドには投資銀行やコンサル出身の人材が多いなか、ゼロから事業を立ち上げた経営者やテック系のメンバーが多く参画していることも強みだと考えています」(吉村)

大櫃の目から見ても、傑出した人材や企業が集まり独自の「生態系」を築いている点が同社の優位性であることは明らかだという。同時に、企業群のなかで営まれる「相互扶助」の観点からも高く評価している。

「どんなに優れた企業であっても、壁に直面するタイミングは必ず訪れます。そして、経営者には常に大きな孤独感が付きまとう。そんなとき、同じ立場からアドバイスしてくれる存在が頼りになります。これまでにもミダス企業群が単なる資金上の関係にとどまらず、さらに深い心のつながりを生む様子を目の当たりにしてきました」(大櫃)

ミダスキャピタルの社外取締役に就任した大櫃直人
ミダスキャピタルの社外取締役に就任した大櫃直人

「当社の投資スキームでは、一度企業群へ参画いただいた場合、半永久的にその企業の筆頭株主となり続けるため、コアメンバー同士の結びつきが強くなります。さらに、幅広い業界が交わる企業群内での相互扶助も期待できます」(吉村)

ミダスキャピタルはミダスファンドが筆頭株主の会社を「ミダス企業群」と呼称し、その時価総額の総計を追いかけている。7年前に50億円からスタートした企業群の時価総額総計は、2025年現在4,500億円に達した。さらなる成長に向け、新たにジョインした大櫃は自らの役割をどのようにとらえているのだろうか。

「若いメンバーが多いなか、私が金融業界で積んできた経験を共有することには意義があると感じています。また、現状は自分たちで投資を行っていますが、これから先、数兆円規模の成長を見据えるなかで、資金が不足する可能性は高い。その際に、私のファイナンスノウハウを共有することも重要なミッションになると考えています」(大櫃)

ビジネスと社会貢献を
同じ視座でとらえる

ミダスキャピタルには、事業とは別の確固たる目的がある。ビジネスによって上げた収益を社会貢献活動につなげることだ。吉村は同社の創業と同時に「ミダス財団」を設立。事業の収益の一部を恒久的に財団に投下することで、「世界中の人々が人生の選択を自ら決定できる社会」というビジョンのもと、社会課題の解決に取り組んでいる。東南アジア・南アジアの貧困地域での小学校・孤児院建設および周辺環境の整備や、日本国内における特別養子縁組事業が現在の取り組みの中心だ。

「学生時代からビジネスに携わってきたなかで実感していたのは、『利益の追求』と『社会への貢献』を両立させる難しさです。そこで、事業によって生み出した資金を、純然たる社会貢献活動に投入しようと考えました。最大の特徴は、ミダスキャピタルと同様、案件ごとに自分たちでスタッフを雇用して事業を推進している点です。また、資本を効率的に活用し、限られたリソース内で最大限の社会的インパクトをもたらすことにも尽力しています」(吉村)

「慈善活動において『資本効率を追求している』と話す人は珍しいですよね。しかし、同じ資金を投じるのであれば、より多くの人に貢献したいというのは経営者として非常に自然な考え方です。企業経営と社会貢献の両方に同じ熱量で取り組んでいる吉村さんのピュアさが、こうした財団の方針に表れていると感じています」(大櫃)

投資する企業群の時価総額総計を、短期的に1兆円、中期的に10兆円、長期的には100兆円にするのが同社の今後のロードマップだ。最後に、目標に向けて必要な要素を両者に尋ねた。

「ミダス企業群の規模が拡大していく過程において、各達成地点からしか見えない景色があると考えています。今は引き続き『傑出した人材を集める』というコアコンピタンスを徹底的に強化するとともに、グローバル化やAI活用を推進することで段階的に目標を達成していきたいと思います」(吉村)

「ミダスキャピタルの事業モデルは、日本経済を活性化するひとつの勝ち筋を示しているように思います。それを社会全体に伝えていくことは、多くの企業とかかわりをもつ金融機関の役割になるでしょう。『企業群』という新しい価値観が浸透することで、先駆者であるミダスキャピタルの事業はさらなる発展を遂げると考えています」(大櫃)

ミダスキャピタル
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おおひつ・なおと◎1964年、東京都生まれ。88年にみずほ銀行に入行し、M&A業務や法人新規取引獲得を推進。2018年より執行役員就任。25年にミダスキャピタル社外取締役就任。

よしむら・ひでき◎1982年、大阪府生まれ。東大在学中の2007年にエアトリを共同創業し、代表取締役社長に就任(現在は退任)。17年にミダスキャピタルを創業し、代表パートナーを務める。

Promoted by ミダスキャピタル text by Shunsuke Kamigaito | photographs by Shuji Goto | edited by Mao Takeda