2025.05.01 12:00

2032年までに「スリープツーリズム」が倍増 安眠できる欧州の旅行先は?

ポルトガル領マデイラ諸島最大の都市フンシャル(Shutterstock)

ポルトガル領マデイラ諸島最大の都市フンシャル(Shutterstock)

旅行者の目的が、アドレナリン全開の冒険や観光から休息や回復に移行しつつある中、ゆっくりと休むための「スリープツーリズム」が2032年までに倍増すると予測されている。スリープツーリズムでは、ビーチで冷たいカクテルを楽しむような街ではなく、旅行者が実際に警戒心を解き、心ゆくまで休息し、自然とつながり、健康に集中できる街に焦点が当てられる。

英マットレス専門店マットレス・ネクストデーのマーティン・シーリーは、良好な睡眠環境に重点を置き、欧州の各都市を分析した。その上で、インターネットやソーシャルメディア(SNS)、長時間労働から完全に離れて安眠しやすい都市を選出した。

それでは、海外旅行で適度にリフレッシュしてゆっくり過ごしたい旅行者に最適な欧州の都市を紹介しよう。

1位 フンシャル(ポルトガル)

大西洋に浮かぶポルトガル領マデイラ諸島最大の都市フンシャルは総合得点75.62を獲得し、欧州で最も安眠できる都市に選ばれた。フンシャルは調査対象となった都市の中で光害の度合いが2番目に低く、人口10万人当たりの散歩道の数が23.7で最も多かった。フンシャルはランキング中、4つ星以上のホテルの割合が5番目に大きく、交通渋滞も4番目に少なかった。

ポルトガル領マデイラ諸島最大の都市フンシャル(Shutterstock.com)
ポルトガル領マデイラ諸島の都市フンシャル(Shutterstock.com)

2位 ベルゲン(ノルウェー)

ノルウェー南西部のベルゲンは総合得点66.59で、2位となった。ベルゲンはランキング中、交通渋滞が最も少なく、光害の度合いは7番目に低かった。人口10万人当たり4.7軒の健康管理施設があり、心からリラックスできるゆったりとした雰囲気が漂っている。

ノルウェー南西部のベルゲン(Shutterstock.com)
ノルウェー南西部のベルゲン(Shutterstock.com)

3位 ローザンヌ(スイス)

スイス西部ローザンヌは総合得点56.43を獲得し、スリープツーリズムでは欧州で3番目に優れた都市となった。ローザンヌは調査対象となった都市の中で光害が最も少なく、スイスの田舎でも最も静かな都市に数えられている。市内のホテルの25%が防音室と遮光カーテンを備えていることも注目に値する。

スイス西部ローザンヌ(Shutterstock.com)
スイス西部ローザンヌ(Shutterstock.com)

4位 パルマ(イタリア)

イタリア北部に位置するパルマは総合得点55.17で、4位にランクインした。パルマはランキングの都市の中で、4つ星以上のホテルの割合が2番目に大きく、混雑率が5番目に低く、光害の度合いが6番目に低かった。

イタリア北部のパルマ(Shutterstock.com)
イタリア北部のパルマ(Shutterstock.com)

5位 ゲント(ベルギー)

ベルギーの古都ゲントは総合得点54.58で、5位に選ばれた。ゲントはランキング中、4つ星以上のホテルの割合が4番目に大きく、光害の度合いの低さで5位、安全性では74.56点を獲得した。

ベルギーの古都ゲント(Shutterstock.com)
ベルギーの古都ゲント(Shutterstock.com)
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forbes.com 原文

翻訳・編集=安藤清香

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