フォーブスが4月14日に発表した2025年版「韓国の富豪50人」ランキングの46位に初登場したのが、ゲーム開発会社Shift Up（シフトアップ）創業者でCEOのキム・ヒョンテ（46）だ。彼の保有資産は7億2500万ドル（約1030億円）と推定されている。
Shift Upは、2024年7月の新規株式公開（IPO）で3億2000万ドル（約460億円）を調達し、同年における韓国で2番目に大きなIPOと報じられた。フォーブスは、その当時のキムとその妻の保有資産を約10億ドル（約1400億円）と試算していた。
Shift Upは、WeChat（微信）などのメッセンジャーサービスを手がける中国の大手IT企業、テンセントの支援を受けている。しかしその後、Shift Upの株価は3分の1以上下落。キムの資産は7億2500万ドルにまで縮小したが、それでも彼は今年の韓国の富豪ランキングに初登場を果たした。
キムは、自身の会社であるShift Upを創業する以前に、同じくリストに名を連ねるキム・テクジンが率いるNCソフトに8年間在籍し、同社の大ヒット作『ブレイドアンドソウル』のデザインを手がけていた。彼は、2013年にShift Upを設立し、その9年後にアニメ風グラフィックを特徴とするシューティング型RPGゲームの『勝利の女神：NIKKE』をヒットさせた。
同社のもうひとつの世界的ヒット作が『Stellar Blade（ステラーブレイド）』だ。昨年リリースされたこのゲームは、レビュー集約サイトMetacritic（メタクリティック） において、ソニーのPlayStation 5向けゲームとしては最高のユーザースコアとなる9.2を記録した。
2024年のShift Upの売上高は、前年比約30％増の2240億ウォン（約220億円）に上昇し、純利益は39%増の1480億ウォン（約150億円）だった。同社は、5月中旬に『勝利の女神：NIKKE』の中国版をリリース予定で、すでに500万人の事前登録を獲得している。
